遠距離でも介護が可能な高齢者向けサービス

自分の親が何らかの理由で介護が必要になった場合、お互いが住んでいる地域が離れていると、人によっては子育てや仕事などもあり、介護に通うのが困難な場合があります。自分達が親の元へと引っ越すことになれば、仕事を辞めざるを得なくなってしまったり、逆に親を呼び寄せると、環境の変化について行けずに親の病状が悪化する恐れもあります。ですが、介護には、離れていても介護をすることが可能な遠距離介護というものが存在します。これは、介護サービスを利用する1つの形態で、自分達がいない間の親の介護を、介護スタッフにお願いするという方法です。

遠距離介護を行うには、まずは介護認定を受けたり、自宅のリフォームを行ったりする必要がありますが、要介護認定を受けた場合には、介護保険サービスの利用が可能となり、費用の面での自己負担が減ります。そして、かかりつけ医やケアマネジャーとよく相談をし、介護内容の提案をしてもらいます。また、近所の人や親しい知り合いなどにも声を掛け、何かあったらすぐに連絡をしてもらえるように、帰省時など普段から近隣とコミュニケーションを取りましょう。自治体によっては、高齢者見守りサービスを行っている地域もありますので、自治体に連絡をするのも大切です。近隣の人やケアマネジャーと連絡をこまめに取ることが求められますが、遠距離介護は自分達や親の負担を軽減することが可能。親の経済状況を把握することも忘れないようにすると、金銭トラブルも回避することができます。