一人暮らしの高齢者を取り巻く問題

高齢化が社会問題となる現代において、1人で生活を送る高齢者が増えています。これは、介護施設の不足もありますが、高齢者自身が望んでいるケースが多いためです。その理由としては、住み慣れた家や町を離れたくない、介護に頼らず1人で気楽に生活したいという強い思いがあります。実際に一人暮らしをする高齢者は、日常生活に幸せを感じている人が多いという調査結果もあります。その一方で、一人暮らしならではの問題もあるのが事実です。その1つは生きがいの低下です。一人暮らしを長く続ける中で近所付き合いに問題を抱えたり、退職を迎えたりすることにより、社会との繋がりが希薄になり強い孤独感を感じてしまうのです。このような高齢者を狙った悪質業者や詐欺グループは後を絶ちません。振り込め詐欺が社会問題として深刻化しているのも記憶に新しいでしょう。

また、健康面の問題もあげられます。一人暮らしであることから、検知が遅れ症状が深刻化してしまうケースがあります。例えば、認知症なども症状が軽いうちに発見されれば進行を食い止めることができますが、症状が進んでからでは効果的な治療ができなくなってしまうでしょう。このような問題は、家族や周囲に信頼ができる隣人がいることで防げるケースもあるでしょう。今後、更に高齢化が進む社会においては、地域社会でコミュニティの繋がりを強くしていくことが必要になることが予想されます。今は若く健康な人も、いずれは自分の身に降り注ぐ問題だと捉え、社会全体で対策を考えていくことが重要です。一人暮らしの高齢者の問題・課題については、こちらのサイトhttp://korei-kurashitokaigo.comに詳しく解説されています。